(エボーズのテーマ)
土曜の夜は 極上のヴィンテージ
ちょっと気取って マイステージ
いつもと違う わたしの姿に
夫のヒロシも ひざまづく
チャ チャ チャ チャ
歌いましょう タイムトラベル
チャ チャ チャ チャ
思いは 昭和の岸辺
オールナイト オールナイト
今夜は カポなしの 「C」で
雨 降り続く ウィークエンドナイト
それをかき消す ドラムロール
絡みつくような わたしの声に
娘のアユミが 目をまわす
チャ チャ チャ チャ
踊りましょう ミラーボール
チャ チャ チャ チャ
弾ける 昭和のバブル
オールナイト オールナイト
今夜は カポなしの 「C」で
土曜の夜くらい いいじゃない
昔の仲間と騒ぐのも 悪くない…
チャ チャ チャ チャ
歌いましょう タイムトラベル
チャ チャ チャ チャ
思いは 昭和の岸辺
オールナイト オールナイト
今夜は カポなしの 「C」で
今夜は カポなしの 「C」で
( 2019年の作品 )
ランニングシャツ 麦わら帽子
虫取りの網を振りかざして きみが走る
入道雲が 時おりくれる 日影のご褒美
夏 来にけらし 夏 来にけらし
もうすぐ wow wo
夏来にけらし 夏来にけらし
もうすぐ きみは お兄ちゃんだ
スイカを切って タネを飛ばして
庭先の丸いビニールプールに ぷかり浮かべる
夕立ち雨の エイトビート 網戸の滴
夏 来にけらし 夏 来にけらし
もうすぐ wow wo
夏来にけらし 夏来にけらし
もうすぐ きみは お兄ちゃんだ
暑い 暑い 日差しの中で
きみの ママの そしてぼくの
新しい家族
夏 来にけらし 夏 来にけらし
もうすぐ wow wo
夏 来にけらし 夏 来にけらし
あした ついに きみは お兄ちゃんになる
( 2021年の作品 )
ためらいもせずに あなたは乗った
振り向きもせずに 最終電車に
ドアの向こうに 安らぎを求めるように
それからケータイを取り出して
慣れない手つきで メールを打つのね
きっと 待受の 赤いベレーの女にでしょ
いつしか雨が降り注いでる
不幸の塊 溶かしながら
涙とともに 頬をつたう
今は 今は 思いきり泣かせて
まばたきもせずに あなたは言った
身じろぎもせずに 見つめる私に
「きみとは終わりにする… さよなら」と
その時 あなたのケータイが鳴った
大切な人だけに許される 着メロ CHOPIN…
きっと 待受の 赤いベレーの女からでしょ
振動する本体が 存在感を示してる
まるで勝ち誇って 私を 笑っているよう
二人の笑顔が溢れてる
画像ファイルを消しながら
あなたの優しさ 思い出す
いつまでも 続くと信じてた
いつしか雨が降り注ぐ
不幸の塊 溶かしながら
涙とともに 頬をつたう
今は 今は 思いきり泣かせて
今は 今は 思い切り泣かせて
( 2019年の作品 )
「静かな所は やっぱり苦手」
そう言ってきみは 消えていった
都会の人混みの中へ 振り向きもせずに
何がいけなかったのだろう
この2年 1ミリも縮まらない
二人のディスタンス
波のように繰り返す
この「日常」を捨てて きみは…
そして ぼくは父になる
決して逢うことのない彼の
そしてぼくは父になる
それが きみと過ごした 証(あかし)
今も変わらないきみへの思い
「作り笑いは 私には無理」
そう言ってきみは 笑わなくなった
テーブルの上に 見慣れぬシガレット
そして二人の指輪
何がいけなかったのだろう
この2年 1秒も縮まらない
二人の タイムラグ
取り戻せない過去よりも
まだ見ぬ日々を信じて きみは…
そしてぼくは 父になる
決して逢うことのない彼の
そしてぼくは 父になる
それが きみと過ごした 証(あかし)
今も変わらないきみへの思い
そして今日も 生きていく
彼が もしも訪ねて来たら
彼を 真っ直ぐ 見られるように
( 2019年の作品 )
東京 雑踏 光の洪水
すれ違うヒト全てが 邪魔者に見える街
そんな中を きみは
鮮やかにすり抜けて行ってしまった
捨てられない夢 バッグに
無理矢理押し込んで
あの角を 曲がって…
まだ 間に合うかもしれない
早口で きみは言う でもね…
あの角を 曲がったら
もう 二度と 逢えないかもしれないのに
もう二度と…
東京 喧騒 魔物の巣窟
着飾るモノ全てが 流行に見える街
そんな中で きみは
笑顔を 振りまいて 生き抜いてきた
人気と地位と名誉と金と
大切なものとを 引き換えに
お金はないけど 満ち足りていた
喧嘩もしたけど あたたかかった
あの頃のきみに 逢いたい
もう一度 逢いたい
あの角を 曲がって…
まだ 間に合うかもしれない
早口で きみは言う でもね…
あの角を 曲がったら
もう 二度と 逢えないかもしれないのに
もう二度と…
( 2019年の作品 )